PlayStation
スーパーファミコンで発売されたスクウェアの大作RPG『ファイナルファンタジーIV』『V』『VI』をプレイステーションに次々と移殖。
オープニングやエンディングなどに美麗なムービーが追加され、話題を呼んだ。
本作は、その3作品をひとつにまとめた、まさにメモリアルなソフトだ。
本作をプレイすることで、のちのシリーズに影響を及ぼした部分をうかがい知ることができる。
『IV』から採用された、戦闘をリアルタイムで楽しめるアクティブ・タイムバトル。
『V』では、『III』で好評だったジョブシステムをさらに改良し、さまざまなアビリティーの数々が生み出された。
また、『VI』では、仲間キャラが増え、プレイヤー自身がパーティーキャラを選択したり、幻獣(召喚獣)や武器を使ってキャラクターのアビリティーをカスタマイズしたりと、新しいバトルシステムも提案した。
シリーズを重ねるごとに進化するビジュアル、シナリオや演出部分はいうまでもなく、このほか随所に、これはと思わせるものがある。
まだ未経験な方には「ファイナルファンタジー」を知るうえで貴重なソフトといえるだろう。
(池村慎一)
PlayStation
「ドラゴンクエスト」シリーズといえばRPGの元祖的存在である。
そのシリーズ7作目となる本作品は、初めてプレイステーションで作成されたもので、3D空間を用い、ストーリーも一新された。
しかしながら、シリーズをとおしてもつ「ぬくもり」を損なうことなくゲームを構築。
前作までに培ったよい部分はそのままに再現しながらも、システム的にパワーアップさせた作品である。
新システムとして、冒険の世界を自らの手で広げていくマップコレクションシステムを導入。
石版のかけらを見つけることで冒険の世界が広がり、ストーリーもそれにつれ進行するようになっている。
さらに友達とメモリーカードで町の人を交換できる「移民システム」も新しく導入された。
とはいえ、シリーズでおなじみのメダル王やカジノといった、人気のサブイベントはそのまま。
堀井雄二氏のシナリオ、すぎやまこういちの音楽、鳥山明のキャラクターが見事に融合され、あたたかさと懐かしさを感じさせるRPGである。
(樋口浩二)商品紹介 その世界にあるのは、たったひとつの島だけ。
しかし、平和そのものに見えるその島で見つけた「不思議な石版」のかけらから、壮大なドラマが展開していくーー「ドラゴンクエスト」シリーズ最新作は、冒険の世界を自らの手で広げていく新システムを導入。
しかも、今回の冒険の舞台はすべてが立体空間となり、マップを自由に回転させることで、様々な世界の謎を発見し解き明かしていく感動が、さらに深まりました。